相続対策の生命保険活用|一時払い終身保険のメリットやデメリットとは
公益財団法人生命保険文化センターが行っている「生命保険に関する全国実態調査」によると、令和3年の生命保険の世帯加入率が89.8%にも関わらず、67.2%が「生命保険に関する知識がほとんどない」との結果が報告されています。
この現状の中で、「家族の将来のために生命保険を活用したいけど、どうすればいいかわからない」といった悩みがある人は多いでしょう。生命保険の中でも相続対策に活用できるとして知られているのが、一時払い終身保険です。
この記事では、生命保険の一種である一時払い終身保険が、相続対策においてどのようなメリットやデメリットがあるかについて解説していきます。また最後には、相続対策について相談できる無料セミナーもあわせてご紹介します。
相続対策への知識を蓄えつつ、悩みや不安を解消したい場合は、ぜひご参考ください。
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生命保険の一時払い終身保険とは?
生命保険は、契約者が一定の保険料を支払い、予定された期間や条件を満たした場合に保険金が支払われる契約です。主な目的は、被保険者やその家族が予期せぬ出来事やリスクによって生じる経済的な損失や困難から保護することです。
その生命保険の種類の一つとして終身保険があります。終身保険とは、契約者が生涯を通じて保障を受けられる生命保険です。契約者が亡くなるまで保障が続き、契約者の死亡時に保険金が支払われます。
一時払いタイプの終身保険は、契約者が保険料を一括で支払うことが特徴の保険です。つまり、保険契約をするときに必要な保険料全額を一度に支払います。そのため、一度保険料を払えば、それ以降は追加で保険料を支払う必要がありません。
一時払い終身保険(生命保険)の相続対策上のメリットは?
以下では、一時払い終身保険の相続対策上のメリットについて解説していきます。
メリット1.相続税の節税が期待できる
一時払い終身保険は、保険契約者の資産を生命保険に移動させることで、相続税の対象となる資産額を減らすことが可能です。日本の相続税法では、受け取る生命保険金の課せられる相続税に一定の非課税枠が設けられています。
この制度を利用し適切に設定された受取人が保険金を受け取ることで、遺産として受け取る保険金は相続税から控除されます。
メリット2.相続時の迅速な資金提供
生命保険の保険金は、契約者の死亡が確認された後、一般的に30日以内に支払われます。つまり、相続が発生した際には、その他の資産の分割や処分が完了する前に、保険金を受け取ることが可能です。
また相続手続きは、不動産の評価や売却、遺産分割合意の締結などが複雑で、時間と手間を要します。しかし、一時払い終身保険の保険金は、相続手続きが始まるとすぐに受け取ることが可能であり、迅速に相続税の支払いや葬儀に必要な資金の調達ができます。
メリット3.高齢でも加入しやすい
生命保険の加入には年齢が大きな要素となります。一般的な保険契約では、加入者の年齢が高まると保険料が上昇し、加入が困難になる場合があります。
これは、高齢者は健康状態に問題があることが多く、保険会社がリスクを負う可能性が高まるためです。しかし、一時払い終身保険の場合は、加入者が高齢であっても保険料の支払いが未来に長く続くことがないことから、保険会社のリスクが低減するため高齢でも比較的容易に加入できます。
一時払い終身保険(生命保険)の相続対策上のデメリットは?
一時払い終身保険の相続対策上のメリットを上記してきましたが、注意点やデメリットも存在します。以下で解説していきます。
デメリット1.保険金の受取人によっては節税効果が少なくなる
先述したように、保険金を相続人が受け取る場合は相続税から一定額まで控除されます。子や親などの一親等の血族以外の人が相続するときは、算出される税額から二割加算される「親族控除」という制度が存在します。
これは、血縁関係の均衡性を守ったり、相続税の回避を対策するために設けられている制度です。このように、保険金の受取人によっては、相続税の控除額が少なくなり、結果として税負担が増える可能性があります。
デメリット2.低金利や元本割れにより損をする可能性がある
低金利や保険会社の運用成果が低い、または契約者が早期に亡くなることが原因で、元本割れし十分な保険金を受け取れず損をする可能性があります。一時払い終身保険における元本割れとは、支払った保険料の合計が、最終的に受け取る保険金の合計を下回る状況のことです。
一時払い終身保険は、一度に全額を支払いますが、その後の保険料の返済は基本的に期待できる利益に基づいています。この利益は、保険会社が保険料を運用して得た収益に大きく依存しています。
しかし、経済状況が低金利のままであると、保険会社の運用収益は限られ、保険金の額も影響を受ける可能性があります。
デメリット3.保険料を払うためのまとまった資金が必要になる
一時払い終身保険は、将来にわたる保険料の支払いを心配せずに済むというメリットがある一方で、初期の出費が大きいというデメリットもあります。
一時払いで大きな金額を支払うと、その資金は保険に拘束され、他の目的に使えなくなります。また、保険契約後に急な出費が必要になった場合、すでに保険料として支払った金額を取り戻すことは困難である場合が多いです。
まとめ:相続対策なら「ラスティングクロス」にお任せください!
この記事では、生命保険の一種である一時払い終身保険が、相続対策においてどのようなメリットやデメリットがあるか解説してきました。
相続対策として一時払い終身保険を活用する際には、メリットばかりを見るのではなく注意点を踏まえ、自身の将来のライフプランを考慮しましょう。とは言っても、人によってライフプランは大きく異なるため、相続対策の方法も大きく変わってきます。
そのようなときは、専門家にアドバイスを受けることをおすすめします。「ラスティングクロス」では、人生 × something(仕事 資産 趣味 不動産 人間)を大切に永く続く人生に関わり豊かにすることをモットーに、専門家による無料のセミナーを定期的に開催しています。
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