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老後資金はいつから貯めるべき?

年々平均寿命が伸び続けている現在。厚生労働省の調査では、1980年では男性が75.92歳で女性が81.9歳でしたが、2019年には男性が81.41歳で女性が87.45歳となっています。

2040年には男性が83.27歳で女性が89.63歳まで平均寿命は上がると予想されており、人生100年時代も目前に迫っています。

そんな中、老後の資金はいくら必要なのか?どうやって貯めるべきか?いつから準備しておくべきか?このように、老後の生活に漠然とした不安をお持ちの方は多いはず。

そこで今回は、このような老後資金についての悩みに対して徹底的にお答えしていきます。

老後資金として必要な額の目安は?

まず老後資金がいくら必要かを把握しておきましょう。

2019年6月に金融庁が発表したことが発端で話題となった「老後資金2000万円問題」を覚えている方は多いでしょう。

この話題に対してはさまざまな意見がありますが、確かなことは「必要な老後資金は人それぞれ違う」ということです。

しかし、今回は少しでもイメージしやすいよう日本人の平均から老後に必要な資金の目安を算出してみましょう。

総務省が発表している「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、65歳以上の単身無職世帯の1ヶ月あたりの可処分所得の平均は12万3074円で消費支出は13万2476円となっていることから、差額分の約9,400円が毎月老後資金とし必要と考えられます。

ここから日本人の平均時寿命である85歳までの20年分の老後資金を準備すると仮定し計算してみると、約9400円×12ヶ月×20年=225万6000円が目安として準備する必要があると分かります。

老後資金はいつから貯めるべき?

「老後の資金を貯めるのはまだ先でいいや。」と油断していませんか?今の生活に余裕がないと、老後資金について考えることを先延ばしにしてしまうのは仕方がないことかもしれません。

とはいえ、老後を迎えていざ必要となったときに老後資金が準備できていないと不安ですよね。

老後資金はいつから貯めるべきなのでしょうか?先述した老後資金の目安の225万6000円から考えてみましょう。

あなたが今40歳で65歳までの25年間で約225万円を貯めようとする場合、1ヶ月7500円ずつ貯金すれば約225万を貯めることが可能です。

40代単身世帯の平均貯蓄額が818万円であることからすでに十分な額をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

もし今現在足りていなかったとしても余裕を持って準備すれば十分届き得る金額であると言えます。

老後資金はどうやって貯めるべき?

老後資金に必要な金額はイメージできたけど、具体的にどうやって貯めていけば良いの?とお悩みの方も多いはず。どのようにして老後資金を貯めていけば良いのでしょうか?

一番簡単な方法としては支出を見直すことがあげられます。

毎月払っている固定費で見直せる箇所はありませんか?

例えば、保険料や車の維持費、スマートフォンの通信量やサブスク、クレジットカードや施設の年会費など1つ1つの項目でもっと安く済ませる方法はないか?無駄な支払いをなくせないか?きっと改善できれば少しは老後資金として貯めることができるはずです。

支出の見直しと並行して積立預金や定期預金を検討しても良いかもしれません。

積立預金とは計画的に毎月決まった日に積立をすることで目標の金額まで資金を貯める方法で、定期預金とはある一定の期間決まった資金をまとめて預けておく方法です。

運用方法が違いますが、どちらも老後資金を貯めるのには効果的です。

支出の見直しをしたいけどついつい生活費に使ってしまいなかなか老後の資金を貯めることができないという方は検討してみましょう。

また、最近では少額投資非課税制度の「つみたてNISA」や公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の「iDeCo」などの制度もあります。これらの制度は最近できたこともあり、「私にはハードルが高いかも。」と思われる方も多いかもしれませんが、少しでも老後資金を貯めておきたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。

老後資金は今から貯める意識を持とう!

今回は、老後の資金はいくら必要なのか?どうやって貯めるべきか?いつから準備しておくべきか?このようなお悩みにお答えしてきました。

人生100年時代が目前まで迫ってきている現在、年々寿命が伸び続けているということは、老後の生活も長くなっているということです。

長く生きれば長く生きるほど必要な資金も増え続けていくので、準備は早いに越したことはありません。まだまだ時間はあると思わず、思い立った今から行動を始めれば、老後への漠然とした不安も解消されていくでしょう。

毎月の収入、支出は人それぞれ違います。だからこそ、老後資金としてどれぐらいが必要か?いつから準備するべきか?どうやって貯めるべきか?と今のうちから準備しておきましょう。

ぜひ今回の記事を参考にして、老後資金について考えて行動してみてください。