保険で資産運用できる!メリット・デメリットとおすすめの保険商品を紹介
資産運用というと、真っ先に思い浮かぶのは株式投資ではないでしょうか。
将来に備えて資産形成の必要性は感じていても、「リスクの高い株には手を出しづらいな…」と資産運用に二の足を踏んでいる方も多いはず。
そんな方に最適なのが、保険で行う資産運用です。
この記事では、保険で資産運用する仕組みと、おすすめの保険商品について解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の資産運用の参考にしてみてくださいね。
目次
保険で資産運用する仕組み
保険には大きく分けると、掛け捨て型と積み立て型の2種類があります。
掛け捨て型の保険は、契約期間中に支払い条件を満たす事故が生じた場合に、保険金を受け取れるものです。
掛け捨て型はいざというときの備えとするのが目的ですので、基本的には無事故の場合、支払った保険料は返ってきません。
一方で積み立て型の保険は、支払った保険料の総額に対して、受け取れる金額の割合である返戻率が設定されています。
満期時には満期保険金、解約時には解約返戻金として積み立てた保険金の一部を受け取ることができます。
積み立て型の保険は加入期間が長ければ返戻率100%を超える場合が多く、支払った金額以上のお金を受け取れるため、資産運用となるのです。
保険で資産運用するメリット
保険による資産運用には、他の資産運用にはないメリットもあります。
①死亡時の保障がある
保険の本来の目的である、万が一の場合の保障は最大の特長といえます。
株などの資産運用では、亡くなった場合に家族に渡る金額はその時点の運用結果に左右されますが、死亡保障のある保険であれば契約時に定められた金額を受け取ることが可能です。
資産運用を行いながらも、もしもの備えができるのは保険ならではですね。
②節税できる
生命保険に加入すると、生命保険料控除の対象となり、所得税や住民税の負担を軽減できます。
控除の金額は、加入している保険と年間に支払った保険料額に応じて決まりますが、最高で年間12万円が所得から控除されます。
お金を増やすだけでなく、節税もできるのは大きなメリットでしょう。
保険で資産運用するデメリット
保険で資産運用するにあたってはデメリットもあります。
①他の投資に比べて利回りが低い
一般的に保険金の返戻率は加入期間が長くなるにつれ高くなっていくものなので、利益を得るためには10年を越える長期加入が必要です。
短期間での解約は、支払った保険料の総額よりも返戻金の方が少なくなる場合もありますので、注意しておきましょう。
利益が得られるまで時間がかかる点を踏まえると、保険商品は他の投資に比べると利回りが低いといえるため、短期間で大きくお金を増やしたいという目的には向いていません。
②外貨建て保険の場合、為替差損が生じることがある
より利回りの高い保険商品として人気なのが外貨建て保険です。
外貨建て保険は、保険料の支払い、保険金や解約返戻金などをすべて外貨で行います。
金利が高い外貨建て保険は利益が期待できるものの、為替変動のリスクがあります。
保険金の受け取り時に円高になっていた場合、受取額が減少するなど大きな損失が出る可能性があるので注意が必要です。
資産運用としておすすめの保険3選
資産運用として活用するのにおすすめの保険を3つ紹介します。
①外貨建て保険
先述の通り、外貨で運用する保険が外貨建て保険です。
具体的には米ドル、ユーロ、豪ドルなどで運用する商品があります。
低金利の日本円に比べて金利が高いのが大きなメリットです。
為替変動リスクに留意した上で活用するのがよいでしょう。
②個人年金保険
個人年金保険は、例えば60歳など契約時に定めた年齢まで保険料を支払うと、その後、一定期間あるいは一生涯にわたって年金が受け取れるという商品です。
特別利回りが高いわけではないものの、低金利の昨今、定期預金と比較すると資産運用の選択肢の1つになります。
また、生命保険料控除の対象にもなり、節税メリットがあります。
老後の資金準備を目的に資産運用をしたい方はぜひ検討してみてください。
③養老保険
養老保険とは、生命保険の1つで死亡保障と貯蓄機能が備わった保険です。
契約期間中に亡くなった場合は死亡保険金が支払われ、無事に満期を迎えた場合は満期保険金が支払われます。
どちらにしても保険金が受け取れるため、保障を確保した上で資産形成でき、申込み時に満期時期を自分で設定できるため、ライフプランに応じた活用ができることが特長です。
まとめ
積み立て型の保険を活用すると資産運用が可能ですが、保険にはさまざまな種類があります。
基本的には長期での加入が必要ですので、事前に商品ごとの特性を把握しておくことが大切です。
上手に利用すれば保障を受けながらお金を増やすことができるので、興味のある方はぜひこの機会に保険による資産運用を検討してみてください。