夫婦世帯の老後資金はいくら必要?平均はどれぐらい?
「老後に夫婦で暮らしていくには、いくら老後資金必要なの?」といった悩みをお持ちの方へ。
国立社会保証・人口問題研究所から発表されている「世帯主人の性、年齢(5階級),家族類型別一般世帯数:2020年」によると、老後の基準年齢となる65歳以上の世帯総数が20,273世帯に対し、夫婦で暮らしている世帯数は9,688世帯です。
老後を迎えた世帯の内の半数近くは夫婦で暮らしていることがわかります。
将来迎える老後の生活を夫婦で安心して過ごしたい場合、いくら資金を用意しておけばいいか不安な方も多いでしょう。
そこでこの記事では夫婦で暮らしていく上で必要な老後資金や、効率的に老後資金を準備していくための方法についてご紹介していきます。
目次
夫婦世帯が必要とする老後資金の平均はいくら?
夫婦世帯が必要とする老後資金はいくらなのでしょうか。
以下では、貯蓄や収支バランスから夫婦世帯の老後資金について解説していきます。
夫婦世帯の平均貯蓄はいくら?
金融広報中央委員会から報告されている「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」によると、金融資産を保有していない世帯を含む70歳以上の金融資産保有額は、平均値で1,786万円で中央値が1,000万円です。
平均値と中央値で800万円近くの差がある要因として考えられるのは、平均値では富裕層など一部の極端に貯蓄がある人によって、数値に偏りが出るからです。
より現実的に考えるのであれば、全世帯の真ん中に位置する中央値の1,000万円が実際の老後夫婦の貯蓄事情に近いと言えるでしょう。
老後を迎えた夫婦の収支バランスは?
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2021年(令和3年)平均結果の概要」によると、老後を迎えた65歳以上の夫婦のみの無職世帯の1ヶ月の平均収入が23万6,576円で、平均支出が25万5,100円です。
また、85歳を寿命と仮定して20年分の収支の差を計算すると以下のようになります。
老後20年間の平均支出額:
25万5,100円×12ヶ月×20年=6,122万4,000円
老後20年間の平均収入額:
23万6,576円×12ヶ月×20年=5,677万8,240円
収支の差:
6,122万4,000円-5,677万8,240円=444万5,760円
この数値はあくまで平均ですが、収支の差では約445万円あれば必要な老後資金は確保できると考えていいでしょう。
現在の老後を迎えた夫婦の貯蓄の平均値が1,786万円で、中央値が1,000万円であることを考慮すると、老後資金としては余裕があるように見えます。
老後資金を準備する方法
老後の生活に向けて効率よく準備しておきたいと考える方は多いでしょう。
最も一般的な準備方法としてあげられるのは、銀行などの金融機関にお金を預けておく「預貯金」です。
さらに効率よく老後資金を準備したい方は「つみたてNISA」や「iDeCo」、「財形貯蓄制度」などで資産運用に取り組むことをおすすめします。
いずれも条件は異なりますが、非課税になるため、通常よりも資金形成がしやすくなります。
夫婦で安心して老後生活を過ごしたいなら、医療費や介護費などの緊急時に必要な資金も確保しておきたいと考える方も多いでしょう。
収支のバランスから算出した老後資金の平均は約445万円でしたが、多いと思うか少ないと思うかは人それぞれです。
自分のライフスタイルに合った方法を探して準備を進めておくことをおすすめします。
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まとめ:夫婦のライフスタイルに合った老後資金計画を立てよう
この記事では、夫婦世帯に必要な老後資金とその準備方法について解説してきました。
老後を迎えた夫婦の貯蓄は平均値で1,786万円で中央値が1,000万円です。
算出した必要な老後資金が約445万円であることから、現在の老後を迎えた夫婦世帯の貯蓄事情はかなり余裕があるように見えます。
しかし、これらの数値はあくまで平均です。夫婦のライフスタイルによって必要な老後資金はそれぞれです。
医療費や介護費などのように急に必要となる資金も考えておく必要があるので、もしもの場合を考えた老後資金を想定しておきましょう。
夫婦だけで考えるのが不安な方は専門家に相談することをおすすめします。
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