資産運用初心者に株はおすすめ?他の資産運用との違いを解説
昔と違い預貯金だけではお金が増えない時代となった今、資産形成のためには積極的に運用を行なう必要があるといわれています。
資産運用の中でも株式投資はポピュラーな手法ですが、株の特徴については実は「イマイチよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では株式投資のメリットや、他の資産運用との違いを解説していきます。
これから資産運用で株式投資を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
資産運用で株式投資を選ぶメリット
株式投資とは、企業の株を保有することで利益を狙う資産運用の方法です。
短期的な株価の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙って株式を購入することもありますが、資産運用で株式投資を選ぶメリットは主に以下の2点です。
配当金・株主優待を得られる
株式投資では値上がり益以外に、企業の利益の一部を株主に分配する「配当金」を受け取ること(インカムゲイン)ができます。
配当金は必ず支払われるものではありませんが、株を保有していることで得られるため、値上がり益より安定して得られる利益ともいえるでしょう。
直接の金銭利益ではないものの、優待券や割引券、商品などが入手できる株主優待のある企業もあります。
株式投資の際は、配当金や株主優待に着目して銘柄選びを行うとよいでしょう。
利回りの高い銘柄を選べる
利回りとは、購入した時点での株価に対して年間でもらえる配当金の割合のことです。
株式の購入金額の割に、もらえる配当金が高い株式を高配当株といい、一般的に配当利回りが4%以上の株式のことをいいます。
得られる配当金額の大きい株式を購入することで、効率的に資産形成が可能です。
一時的に株価が下がり利回りが高くなっている株式もありますが、減配の可能性もあるため、注意が必要です。
他の資産運用との違い
資産運用には株式投資以外にもさまざまな手法があります。
代表的な資産運用について、株式投資と比較するとどのような違いがあるのか解説していきます。
投資信託と株の違い
投資信託は、株も含めた複数の金融商品を組み合わせたもので、投資家から集めた資金を専門家が運用を行い、保有口数に応じて利益が分配されます。
企業に直接投資するわけではないため、株主優待のサービスを受けることはできません。
株式投資は売買の際に手数料がかかるのが一般的ですが、投資信託は売買に加え保有している間も信託報酬がかかってきます。
投資先の選定や運用を専門家に任せられるという点でローリスクなのが投資信託のメリットです。
FXと株の違い
FXと株式投資は投資対象が異なります。
FXとは外国為替証拠金取引のことで、「日本円→米ドル」など、通貨の売買の際に発生する差額が利益となる資産運用です。
FXの最大の特徴は、担保となる保証金の最大25倍の金額を取引できる「レバレッジ」というシステムです。
レバレッジを上手に利用すれば、短期でも大きな利益が狙えるため、長期的な運用が必要となる株よりメリットがあるともいえます。
一方で、レバレッジは損失も大きくなる可能性がありますので、リスクを理解した上で活用すべきでしょう。
不動産と株の違い
不動産投資は、不動産を保有・賃貸することによる家賃収入が主な利益となる資産運用です。
不動産価格・株価の上昇を狙うキャピタルゲイン、家賃収入・配当金を定期的に得られるインカムゲインという2つの観点で資産運用を行う点で、不動産と株は似ています。
不動産投資では、投資対象となる物件を購入し維持・管理していくコストの大きさはデメリットではありますが、軌道に乗れば家賃収入で安定的に利益を生み出すことができます。
債券と株の違い
債券と株式は資金調達のために発行されるという点は似ていますが、株式は投資家が企業に出資するのに対して、債券は、投資家から資金を借り入れるという違いがあります。
国から発行される債券は「国債」、企業から発行される債券を「社債」と呼ばれ、債券の購入により、投資家は国や企業に対してお金を貸す仕組みです。
債券による資産運用は、その対価としてもらえる利息が利益となります。
また債券には満期が定められており、満期日には、額面金額が投資家に払い戻されます。
株式投資が株価の変動で利益を大きくできる一方で、利息収入を得る債券投資では大きなリターンは期待しにくいでしょう。
一方で債券は値動きが小さい分株式投資よりローリスクでもあるため、安定的な運用を希望する場合は債券投資が向いているかもしれません。
まとめ
資産運用における株式投資は、企業の株の売買で利益を上げる方法で、配当金や株主優待といったメリットもあります。
資産運用には株式投資の他にも、投資信託・FX・不動産・債券などの投資があります。
資産運用を始める際はメリット・デメリットをよく理解した上で、自分に合った方法からスタートするのがよいでしょう。