HOMECOLUMN一覧資産運用高齢でも相続対策で生命保険に加入するメリットはあるの?

高齢でも相続対策で生命保険に加入するメリットはあるの?

生命保険は、90歳以上になっても約半数が加入しているほど、多くの人に利用されている保険です。公益財団法人生命保険文化センターにより報告された「生命保険に関する全国実態調査」によると、令和3年の生命保険の年齢世帯加入率は以下の表のとおりです。

生命保険の世帯加入率(%)
世帯主年齢
令和3(2021年)年
60〜64歳 92.4
65〜69歳 93.8
70〜74歳 88.2
75〜79歳 85.0
80〜84歳 80.2
85〜89歳 67.5
90歳以上 52.2

 

この中には、自身だけでなく家族の将来のことを考えて、相続対策のために生命保険に加入する高齢者も一定数存在します。この記事を読んでいるあなたは、同じような考えがありながらも、相続対策のため生命保険に加入するか迷っているのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、高齢になってからでも相続対策のために生命保険に加入するメリットやデメリットについて解説していきます。また記事の最後には、今後の相続対策について気軽に相談できる、無料のセミナー案内もあわせてご紹介します。

 

高齢でも相続対策のために生命保険に加入するメリット

高齢でも相続対策のために生命保険に加入するメリットは主に以下の3つです。

 

1.相続税の非課税措置により節税できる
2.相続に必要な資金を迅速に提供できる
3.遺産分割のトラブルを軽減または回避できる

 

順番に解説していきます。

 

相続税の非課税措置により節税できる

相続税法には、残された家族の生活資金確保などの理由で、受け取った死亡保険金の額のうち「500万円×法定相続人の人数」に相当する金額については相続税が非課税とされる制度(相続税の非課税措置)が存在します。

 

この制度は相続税の節税に有効ですが、全国的にはあまり認知されていません。現状、公益財団法人生命保険文化センターが行っている「生命保険に関する全国実態調査」によると、この制度の認知度は29歳以下から70〜74歳にかけて高く、54.1%となっていますが、それ以降は高齢になるほど低くなる傾向があり、90歳以上になると21.7%まで落ち込みます。

 

相続に必要な資金を迅速に提供できる

相続が発生した際には、遺産の整理や相続税の納税資金等、さまざまな出費が発生します。生命保険金は、契約者の死亡時に速やかに受取人へと支払われるため、これらの出費をカバーするための迅速な資金調達手段となります。

 

遺産分割のトラブルを軽減または回避できる

遺産分割についてのトラブルは、相続人間の意見対立から生じることが多いです。たとえば、遺産の価値や相続人それぞれの状況、相続人間の感情的な問題などが関わることがあります。これらの問題は、とくに大きな遺産がある場合や、相続人の間に意見の相違がある場合に深刻化することが多いです。

 

そこで生命保険を活用することで、遺産分割のトラブルを軽減または回避できる可能性が高くなります。理由は、保険金受取人を明確に指定できるからです。

 

生命保険では、保険金の受取人を明確に指定することが可能です。これにより、保険金は相続人間で分割する遺産とは別に、指定された相続人に直接支払われます。

 

そのため、遺産分割によるトラブルが発生しても、保険金の受取についてはその影響を受けにくくなります。

 

高齢で相続対策のために生命保険に加入するときのデメリットや注意点

高齢でも相続対策のために生命保険に加入するメリットはありますが、デメリットや注意点も存在します。主に以下の3つです。

 

1.金利変動や元本割れのリスク
2.保険金受取人の選定
3.高齢時の保険料負担

 

順番に解説していきます。

 

元本割れや金利変動のリスク

生命保険に加入する際、高齢者が考慮すべきこととしてあげられるのは、元本割れや金利変動のリスクです。元本割れというのは、生命保険を購入した後に早期解約などが原因で、得られる金額が元々投入した金額よりも少なくなることです。

 

また、保険会社が一時払い保険料を運用して適切な保険金を準備しますが、金利が変動すると運用利益が変わります。これは元本や利益に影響を及ぼす可能性があります。

 

このように生命保険には、元本割れや金利変動のリスクも伴うことを考慮しておきましょう。

 

保険金受取人の選定

生命保険金の受取人は指定できますが、誰に指定するかは慎重に考えるべきです。特定の相続人だけが受取人となっている場合、他の相続人から不満が出ることもあります。

 

また、相続人が被相続人から見て、子や親などの一親等の血族以外の人の場合、算出される税額から2割加算されるなどの制度が存在します。

 

このような制度があることを知らずに、保険金受取人を選定してしまうと、本来よりも多くの税金が発生する可能性があるため注意が必要です。

 

高齢時の保険料負担

高齢者が生命保険に加入する際に考慮すべき重要なリスクとしてあげられるのは、高齢時の保険料負担です。多くの場合、生命保険の保険料は年齢に応じて増加します。

 

つまり、保険に加入する年齢が高ければ高いほど、初めから支払わなければならない保険料も高くなります。これは高齢者が健康問題を抱えやすく、保険会社が払い出す保険金のリスクが高まるためです。

 

また一時払いの終身保険では、保険料を一度に全額支払うため、将来の保険料負担を気にする必要がない一方で、初期の保険料負担が大きくなることを理解しておく必要があります。

 

このように、高齢者が生命保険に加入する場合、保険料の負担が重くなることを考慮に入れる必要があります。

 

まとめ:相続対策の相談は「ラスティングクロス」にお任せください!

この記事では、高齢になってからでも相続対策のために生命保険に加入するメリットやデメリットについて解説してきました。生命保険は高齢者にとって有効な相続対策と言えますが、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自身の財政状況や健康状態、相続の状況を踏まえて最適な保険プランを選択することが大切です。

 

また、生命保険の選択は専門的な知識を必要とするため、必要に応じて専門家の意見を求めることも重要です。「ラスティングクロス」では、人生 × something(仕事 資産 趣味 不動産 人間)を大切に永く続く人生に関わり豊かにすることをモットーに、専門家による無料のセミナーを定期的に開催しています。

 

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