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30代からできる老後資金の貯め方は?

「老後に向けて資産を増やしていきたいけど、効率の良い方法って何があるのか知りたい。」といったお悩みをお持ちの30代の方は多いはず。

30代になると、結婚や出産などの人生を変えるイベントが次々とやってきます。最近では転職なども多くなっていますね。そんな忙しい中、資産形成をするのはとても大変です。

そこで今回は、老後資産を形成する上で考えられる効率的な方法を4つご紹介します。

預貯金で30代から老後資金を貯める

まず30代から老後資金を貯める方法としてあげられるのは「預貯金」です。「預貯金」とは銀行や信用金庫、信用組合といった民間金融機関のほか、労働金庫などの金融機関にお金を預ける「預金」と、ゆうちょ銀行や農業共同組合、漁業共同組合でお金を貯める「貯金」の総称のことを言います。

投資のリスクを犯したくない、資金運用についてさっぱりわからないという方が選択される傾向にあります。

「預貯金」のメリットは、お金を預けると確実に貯められることです。一方でデメリットは、「預貯金」ではほとんどお金が増えずそのままの状態になってしまいます。

例えば、銀行にお金を預けている場合。金融機関によってばらつきはありますが、近年のメガバンクでの普通預金の金利は0.01%程度となっているため、100万円預けても1年間で100円程度しか増えません。その上、インフレリスクにより「預貯金」では損をする可能性もあります。

インフレリスクとは継続的な物価の上昇が原因で、金融機関における実質的な価値が提言されるリスクのことを言います。つまり、将来的に同じ金額でも買えるモノの量が減ってしまうので、お金の価値が下がって損してしまうということです。

つみたてNISAで30代から老後資金を貯める

次に、30代から老後資金を貯める方法としてあげられるのは「つみたてNISA」です。「つみたてNISA」は、長期的な資産形成をしたい投資の未経験者や初心者をサポートしてくれる少額投資非課税制度のことで、年間40万円を上限として買い付けた投資信託等から得た利益が最長20年間、非課税になります。

つみたてNISAでは長期、積立、分散投資に適した信託期間が無制限または20年以上、販売手数料が不要、分配頻度が毎月でない、信託報酬が低率の条件を満たした4つの商品に限定されているため安心です。

少額から毎月コツコツと長期間の資産形成をしたい方におすすめの制度です。

iDeCoで30代から老後資金を貯める

次に30代から老後資金を貯める方法としてあげられるのは「iDeCo(固定型確定拠出年金)」です。

「iDeCo」は、国民年金や厚生年金とは別に受給できる私的年金制度の1つのことで、国民年金や厚生年金とは異なり加入は任意で、自分で申し込み、掛金を拠出し、運用します。給付として受け取ることができるのは、税制上の優遇措置が講じられた掛金と運用益の合計額がもとになります。

積み立てた掛金が全額所得控除、運用益が非課税になるというメリットがある一方で、運用状況で資産が増減したり、原則60歳までは運用中の資産が引き出せないというデメリットも存在します。

財形貯蓄制度で30代から老後資金を貯める

次に30代から老後資金を貯める方法としてあげられるのは「財形貯蓄制度」です。

「財形貯蓄制度」とは、国と会社が連携して従業員の資産づくりを支援する制度のことで、一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があります。

勤め先で財形貯蓄制度が導入されていることが必要ですが、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄を合わせて元利合計550万円から生ずる利子等が非課税になるといったメリットがあります。その上、賃金からの控除(天引)になるため、直接銀行などへ出かける手間が省け、資産形成に要する労力が少ないことも魅力です。

30代は効率良く資金形成しよう

今回は、「老後に向けて資産を増やしていきたいけど、効率の良い方法って何があるのか知りたい。」といったお悩みをお持ちの30代の方に向けて、老後資産の効率的な形成方法を4つご紹介しました。

お金を貯めるといえば銀行などの金融機関にお金を預ける「預貯金」が一般的です。しかし、より効率良く資産形成していきたいのであれば「つみたてNISA」や「iDeCo」、「財形貯蓄制度」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

これらの制度をうまく利用し税制上のメリットを受けながら、より豊かな老後生活を送るための資産形成をしていきましょう。

今30代であれば、老後を65歳からと考えると、少なくとも25年以上の時間があります。結婚や出産、住居の購入、転職などの人生の転機を迎えることも多くなると思いますが、今できる最大限の対策をしていきましょう。

とは言っても「何から手をつけていいかわからない」、「自分に最適の資産形成方法はどれなんだろう」とお悩みの方も多いと思います。そんなときは、専門家に相談してみるのも1つの手です。今だと無料のセミナーなども数多く開催されているので検討してみてはいかがでしょうか。